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断崖の図書館

サガン鳥栖,読んだ本,秋田禎信,ラジオを中心に

2025.01.22.Wed.20:39
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2006.06.19.Mon.01:35

好きなシーンは多すぎて列挙したらきりがない。
確かに消化不良なのは否めないものの、うまくまとまったと思う。
何度も読んだけど、この読後感がたまらない。
やっぱコルゴン好きなだけあって、彼が出てくる場面が印象に残っている。
…じゃあ、アミダで決めるか」を筆頭に、「俺はゲームで負けたことがない
「でも、彼女が好きだったから結婚したんだろう? コルゴンは、嫌いなことは絶対にしないじゃないか
などなど。
極めつけは、「何が…不満か…ロッテーシャ!」のくだり。

コルゴンの
「これが不満か…俺はお前に支配されていない…誰がどう見ても、絶対に。
だが俺はお前を必要としているぞ…少なくとも今この瞬間は。お前は、それでは駄目なのか!」

ロッテの
「ずっと思い悩めばいい。わざと外したのか、ただ当たらなかっただけか
この瞬間、あなたが支配したのか私が支配したのか。私が消滅すれば、もうあなたには一生わからない」
「仕返しはこれでいい。わたしは、それでも…楽しかった時も覚えているから」(pp..285-286)

ここがすごく好き。
加えてコルゴンの小さな願いってのが「ロッテを人間にする」とかだったら
こいつらどんだけ素直じゃねぇんだよって話。
恋愛要素が苦手らしい秋田禎信にしてみれば、これは最高の愛のシーンだろう。

結局、本筋にはほとんど触れてねぇじゃん。
でも何度も読んでるとこんな感じなのかもなぁ。


我が聖域に開け扉〈下〉―魔術士オーフェンはぐれ旅
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