孤独な朝

僕は防戦一方だった．
殴られ蹴られ続けた．
しかし，最後の力を振り絞った蹴りが相手の顔面にヒットした．
と，その瞬間！！

僕は思いっきりテーブルを蹴り上げていた．
しばらくの間，意味が理解できなかった．

だが，コーラの缶が目の前に転がっていたことで全てを思い出した．
昨日は寒かったからコタツで寝てしまったことを．
そして戦っている夢を見ていたのだ．
やべぇ！コーラが染みになる！
と思いサッと退かすが，中身は空で汚れずに済んだ．

安心して時計を見るとまだ７時１５分．
一限開始は８時４０分だから，まだ寝れると思い，その場に寝転がると，何かが冷たい．
んっ？，床がビチョビチョだ．
なんだ，これは？？
また昨日の記憶が戻ってくる．
昨日の夜，お腹が空いたのでラーメンを食べたのだ．
そして，それをテーブルの上に置きっ放しにしていた．

眠い中，汁でベチャベチャになった部屋を掃除するのは苦痛だった．
いっそ，寝ちまおうかと思った．
だが，今日は三限に線形代数の中間試験がある．
ここで寝たらそこでも失敗しそうだ．
僕は頑張った．
孤独との戦いだった．
その後の一限，二限は死んでしまったが，三限は上手くいったはずだ．
教訓．
どんなに気持ちよくても，コタツで寝ちゃいかん！